愛犬とつながる勇気!〜アドラー流ペットシッター〜

15年間でのべ5,000頭以上の犬のお世話をしてきたペットシッター。アドラーの考え方をベースに動物に接することで動物達と「相互信頼」「相互尊敬」を大切にしています。

バレンタインのトラウマ〜私のペットロス体験〜

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バレンタインが近づくと、

思い出すことがあります。

 

私が初めて飼ったうさぎのうささんの命日が2月15日なのです。

彼は9年間、

私に多くのことを教えてくれたうさぎさんであり、

私がペットシッターをするきっかけをくれたうさぎさんでもありました。

 

彼が亡くなった時、

私はペットロスになりました。

 

毎日、

空を見上げては涙が止まりませんでした。

 

生きていく気力もないくらいでした。

 

しかしながら、

私には他のペット達がいましたし、

お客様からのご依頼もあったため、

いつまでも落ち込んでいるわけにもいかず、

ペットロスは長期化することなく、

立ち直ることができました。

 

このペットロスの経験があるからこそ、

お客様の気持ちもよくわかります。

 

いまでも、

バレンタインが近づくと、

さみしい気持ちになります。

トラウマ・・・でしょうか。

 

アドラー心理学では、

「トラウマは存在しない」という見解をしている方もいますが、

アドラー自身がそのように言ったのかどうかはわかりません。

 

アドラーの次女のアレクサンドラ・アドラーは、

トラウマの研究者だったそうですし。

 

ペットを失うことは本当に悲しく、

辛いことです。

 

でも、いつかは来てしまう日。

 

この日を後悔しないように、

一緒に過ごすことのできる日々を、

大切に過ごすことが私達ができる最善のことなのだと思います。

 

うささんとの日々を綴ったブログです。

blogs.yahoo.co.jp

 

 「トラウマは存在しない」というような表現がでてきますが、

受け取り方はいろいろだと思います。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 

猫から教わるアドラー心理学?

アドラー流ペットシッター、

河合弥生です。

 

神戸で行われたキャットショーを見学してきました。

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キャットショーってあまり馴染みがないというか、

見学できるということも知らなかったので、

未知の世界です。

猫ちゃんのお世話はプロとしてお仕事させていただいておりますが、

ブリーディングの世界はまた別世界なのですよね。

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審査中の様子。

身体や顔のバランス。

筋肉のつきかた。

毛並みや模様、カラー。

性格などを審査していくようです。

 

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飼い主さん以外の人間に、

身体のあちこちを触れても絶対に怒ったりしない猫さん達。

審査の順番待ちの時も、

ケージの中でおとなしく待機しています。

すごい・・・!
さすがショーに出る猫さん達。

プロ意識ですね。

 

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入賞した猫さん。

入賞の理由を審査員さんが説明してくれます。

これがまた非常に勉強になります。

 

キャットショーに出ている猫さん達は、

「相互尊敬」「相互信頼」の関係性を飼い主さんと築けており、

共感力の高い猫さんなのだとおもいます。

だからこそ、

ショーの間は飼い主さんと共に頑張れる。

緊張もするだろうし、

眠い時もあるだろうし、

退屈な時もあるでしょうが、

審査中はどの子もキリッとして頑張っていました。

 

 

猫って自分勝手ですぐ忘れるし、

しつけなんて無理な動物だと思われがちですが、

(猫さまゴメン)

ちゃんと「相互尊敬」「相互信頼」の関係があれば、

トレーニングもできますし、

非常に良好なパートナーとなるんですよ!

 

もうひとつ、

びっくりしたことがあります。

それはあれだけの猫がいる会場で、

「全くニオイなく、

毛も飛び散っていない!!」

これはもう、

素晴らしくお手入れをされているからだと思います。 

 

いやー、

学び多い1日となりました。

猫さんからもアドラー心理学を学ぶことができるなんて!(笑)

 

ペットとの関係性でも、

「相互尊敬」「相互信頼」は大切なのです。

 

いろいろなトレーニングスキルもありますが、

まずはここをしっかり築いていくことが最優先ですね。

 

つながる勇気 (アドラー心理学がよくわかる動物たちのフォトブック)

つながる勇気 (アドラー心理学がよくわかる動物たちのフォトブック)

 

 

 

 

愛犬を抱っこするのは「同情」?

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アドラー流ペットシッター、

河合弥生です。

 

小型犬の飼い主さんで、

すぐに自分の犬を抱き上げてしまう飼い主さんがおられます。

 

他の犬とすれ違う時。

他の人が近寄ってきた時。

帰宅したらまず犬を抱っこする・・・。

 

もちろん、 

かわいい愛犬を抱っこすることは悪いことではありません。

暖かでフワフワな自分の犬を抱っこすると、

お互いに安心感に包まれます。

 

で・す・が・・・。

抱っこしてはいけない時に抱き上げてしまっている場合があるのです。

 

そうすると、

問題行動を助長してしまったり、

分離不安を引き起こしたり、

精神的に不安定になったり、

社会性が身につかないようになってしまうということに結びついてしまうのです。

 

多くの飼い主さんは、

このことを知らずに、

自分の感情だけで愛犬を抱っこしてしまっています。

 

これは、

「同情」の気持ちが混じっているのではないかと思います。

 

「同情」

1:憐れみに支えられた、自分自信の優越感の発揮として行われる。

2:お互いが支配ー依存の関係になる。

3:相手の都合(関心)や状況を理解することなく、自分の関心(自己満足)が中心である。

4:自分の感情をコントロールできていない。

(アドラー心理学によるカウンセリング・マインドの育て方 岩井俊憲著より)

 

どうですか?
ちょっとドキッとしませんか?

 

抱っこをすることで、飼い主の優越感を感じていないか?
お互いが支配と依存の関係になっていないか?
自分の都合だけで犬の都合は無視していないか?
自分の感情の赴くままに抱っこしてしまっていないか?

 

犬が抱っこしてほしいと要求するからといって、

必要がないときに答える必要はありません。

 

ちなみに、

私は必要な場合以外は愛犬を抱っこしません。

 

逆に自分が酔っ払って帰って、

愛犬を触りたい場合も嫌がられるときは我慢我慢(笑)

(たいてい酔っ払いは嫌われますね。
お酒臭いし、うるさいし、ヘンなテンションだから嫌なのでしょう)

犬だって、

そっとしておいてほしい時もあるでしょう。

そうすることで、

愛犬とは健全で良好な関係を築くことができています。

 

一度、

飼い主さん自身で、

抱っこについて考えてみてくださいね。

アドラー心理学によるカウンセリング・マインドの育て方―人はだれに心をひらくのか

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