アドラー流ペットシッター、
河合弥生です。
小型犬の飼い主さんで、
すぐに自分の犬を抱き上げてしまう飼い主さんがおられます。
他の犬とすれ違う時。
他の人が近寄ってきた時。
帰宅したらまず犬を抱っこする・・・。
もちろん、
かわいい愛犬を抱っこすることは悪いことではありません。
暖かでフワフワな自分の犬を抱っこすると、
お互いに安心感に包まれます。
で・す・が・・・。
抱っこしてはいけない時に抱き上げてしまっている場合があるのです。
そうすると、
問題行動を助長してしまったり、
分離不安を引き起こしたり、
精神的に不安定になったり、
社会性が身につかないようになってしまうということに結びついてしまうのです。
多くの飼い主さんは、
このことを知らずに、
自分の感情だけで愛犬を抱っこしてしまっています。
これは、
「同情」の気持ちが混じっているのではないかと思います。
「同情」
1:憐れみに支えられた、自分自信の優越感の発揮として行われる。
2:お互いが支配ー依存の関係になる。
3:相手の都合(関心)や状況を理解することなく、自分の関心(自己満足)が中心である。
4:自分の感情をコントロールできていない。
(アドラー心理学によるカウンセリング・マインドの育て方 岩井俊憲著より)
どうですか?
ちょっとドキッとしませんか?
抱っこをすることで、飼い主の優越感を感じていないか?
お互いが支配と依存の関係になっていないか?
自分の都合だけで犬の都合は無視していないか?
自分の感情の赴くままに抱っこしてしまっていないか?
犬が抱っこしてほしいと要求するからといって、
必要がないときに答える必要はありません。
ちなみに、
私は必要な場合以外は愛犬を抱っこしません。
逆に自分が酔っ払って帰って、
愛犬を触りたい場合も嫌がられるときは我慢我慢(笑)
(たいてい酔っ払いは嫌われますね。
お酒臭いし、うるさいし、ヘンなテンションだから嫌なのでしょう)
犬だって、
そっとしておいてほしい時もあるでしょう。
そうすることで、
愛犬とは健全で良好な関係を築くことができています。
一度、
飼い主さん自身で、
抱っこについて考えてみてくださいね。
アドラー心理学によるカウンセリング・マインドの育て方―人はだれに心をひらくのか
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