愛犬とつながる勇気!〜アドラー流ペットシッター〜

15年間でのべ5,000頭以上の犬のお世話をしてきたペットシッター。アドラーの考え方をベースに動物に接することで動物達と「相互信頼」「相互尊敬」を大切にしています。

サプリメントを大切なペットに与えるときの注意点

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人にも犬にも体の中に必要な働きをする「酵素」というものがあります。酵素は生き物にとり、生きるために必要となる重要成分です。酵素が足らないと、胃腸が弱くなるとか、肥満、生活習慣病、皮膚病のようにいろんな悪い症状が現れます。

 

ところが犬は自分の体の中でこの酵素をうまく作ることができません。本来は、自然の中で他の動物を食べることで酵素を得ていました。ところが、ペットとして人に飼われるようになり、ペットの犬は酵素を得ることが難しくなってしまったのです。ドッグフードから、酵素を得ることができないのです。そのため犬は慢性的に酵素が不足した状態で生活するようになり、皮膚病など多くのトラブルが起きるようになったのです。

 

酵素は飼い主がペットのために手作りでご飯を作り、生肉を与えるとか野菜を与えるとかして栄養バランスを考えてあげれば補うことができます。このようなこともあり、最近ペットのためにご飯を手作りする人が増えているのです。酵素は熱に弱い、火を通すとすぐになくなってしまいます。しかし毎日毎日ペットのためにご飯を手作りしてあげるのもかなり大変です。

 

そこで「サプリメント」が活躍します。犬にいい、酵素が入ったサプリメントがあります。犬に餌と一緒にサプリメントをあげて、酵素を補給します。簡単に酵素不足が解消できます。こうすることで、胃腸の状態を改善できて、皮膚トラブルもほとんどなくなったという報告が多くあります。サプリメントを利用できたことで犬の体調がとてもよくなったのです。

 

 

犬が飲むサプリメントの成分にはどういうものがあるのか見ていきます。

最近は、ハーブを原材料に含んだ犬用のサプリメントがあります。ハーブにはいろんな働きがあります。例えばバーバリーには、食欲向上と消化促進効果があります。マリアザミには、肝臓の働きをアップさせる効果があります。これらのハーブはよく犬用のサプリメントに使われるものです。

 

ペットの心臓が気になるときは、心臓への負担が軽減できるサプリメントを選びます。コエンザイム、Lカルニチンが入ったサプリメントです。Lカルニチンは他にも、脂肪を消費する効果を持っています。犬のダイエットにも役に立つのです。

 

最近はペットに豪勢な食事を与えて、肥満の犬も増えています。太り過ぎは人間同様に犬にもよくありません。他にもアミノ酸、抗酸化物質は犬にとても大切な栄養素です。高齢の犬、体力が落ちた犬などに積極的に与えてください。

 

栄養補助食品で、補助的に摂取するのが望ましいので、これだけですべての栄養が摂れるとは思わないでください。サプリメント漬で病気になることもあるため、適度な摂取がいいです。病気による傷みなどを軽減したり、症状が進むのを遅らせたりすることはできると思います。しかし病気のもとを治す効果はありませんし、病院で出された薬と併用して飲むとよくないものもあります。動物病院で出された薬があるときには、病院で一緒に飲んでも大丈夫なのか確認してください。

 

犬と人用のサプリメントでは、成分にそこまで大きな違いはありません。だからといって、人間が飲む用のサプリメントを犬にそのまま与えるのはやめてください。

 

犬用のサプリメントを大切なペットに与えるときの注意点について説明します。サプリメントを用意するというのは、飼い主の愛情の現れだと思います。ペットの体調を気遣っているからこそ、利用してみようという考えが生まれるのだと思います。ペットが喜ぶからと、気にいった食事だけ、ドックフードだけを与えていてはよくありません。

 

犬にとって必要となるたんぱく質、カルシウムの一日に必要な摂取量をすべて食事だけで補うのは難しいため、サプリメントでフォローします。飼い主が選ぶサプリメント、与える量によって犬の体調が大きく変わってきます。飼い主が全て決めますが、それに対して犬は何も言えないので、飼い主は慎重に、真剣に考えて決める必要があります。

 

ペットフード感覚でホイホイとあげればいいものではありません。量も種類も必要な分だけをきちんと調整するようにしてください。

 

ワクチンの接種が多くの犬に普及したことや、生活レベルの向上により、犬も高齢まで生きられるようになりました。そのため老いた体の免疫力を高めるためにも、サプリメントが従来よりも重要視されるようになったのです。従来、ドッグフードの中に混ぜてあるものが主流となっていました。

 

それが最近では、効能、目的に合わせてほしい種類が選べるようにサプリメントが何種も用意されるようになりました。犬の体質にも関係していますし、生活環境、健康状態によっても与えるものは違ってきます。

 

サプリメントを与えるときには、与える前後の様子をよく観察してください。アレルギーがでたり、副作用を起こしたりすることも考えられます。しっかり見守って最も合うものを探すようにしましょう。